2012年5月28日 (月)

福島原発事故独立検証委員会 講演

少し先の話ですが、9月3日に環境技術学会の講演会で注目の講演があります。

参加は無料ですので、ご都合のつく方はぜひ。関西ではまたとない機会です。

今年の3月11日に、メディアを通じて発表されましたが、

国からもどこからも自由な立場で、300人以上のインタビュアを擁して

調査をした結果、原発事故について、重大な事実がわかってきました。

結論のうちの最重要部は事故が複合連鎖的な事故であり、

過密な放射能源の配置が次々と事故が拡大していく導火線になったことであります。

また、首都圏3千万人の避難をも含む大きな事故となる可能性があったことです。

すでに今の事故は最悪のレベル7でしたが、さらにその十倍の危険があったのです。

 なぜそのような大きな危機を招く放射能が蓄えられていたのか、

事故はもっと小さく抑えることはできなかったのか、

なぜ、海外からの安全性に対する改善忠告は無視されてしまったのか、

安全規制のための組織はなぜ機能しなかったのか、など、基本的な疑問に対する調査結果を発表します。」

関西の大飯原発の再稼働の選択に迫られている皆様、

委員会委員長の北澤宏一氏による講演をぜひご聴講ください。

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NPO環境技術支援センター

530-0041 大阪市北区天神橋1-17-2

tel 06-6357-7611  fax 06-6357-7612

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2011年10月26日 (水)

東日本大震災と河口域の再生について

10月18日の養成講座で、淡水生物研究所の森下郁子先生にお話しいただきました。
その中の一部をまとめてみました。
次の講座は、11月の12日です。
次回から最後まで通してのご参加は、
養成講座受付 info@scet.info へお申し込み下さい。
1回ずつのお申し込みは、環境技術学会の環境サロンでお受けしていますので
kankyo-g@jriet.netまで【環境サロン申込】としてお申し込み下さい。

では森下郁子さんのお話しです。
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東日本大震災の被災地の復興に向かうにあたって
考えなければいけない「河口域」の特性をお話しします。
 川にすむ生物が我々に施す生態系サービスは、
川のありようによって様々です。
川は、河口域の気候帯や地形そして人間社会の営みと深く関わり
河口域毎の特性を形成します。
被災地河口域の再生を考えるには、
環境に対する時代の要請の変化を真摯に受け、
河口はこうなんだという思い込みを排して冷静に設計図を描くことが求められています。

その前に、生物多様性のことについて、お話ししようとおもいます。
じつは、ポーランドから帰ってきたところです。
ドナウ川を見に行きました。ドナウ川はドイツから始まって
ポーランド、ルーマニアから南はイタリアまで2600kmの距離を
17カ国を巡って黒海に注ぐ国際河川です。
どの国の歴史もドナウ川から受けた様々な恩恵を抜きにしては語れません。
世界の自然遺産とも言えます。
このような自然を人類の資産と位置づけようというのが
生物多様性のそもそもの考え方なのです。
1972年のストックホルム会議で「かけがえのない地球」がうたわれ、
「世界の文化遺産および自然遺産の保護に関する条約」が採択されました。
ここで大切なのは、はじめて、目に見えない生物の世界が評価の対象になってきたということです。
そして生物の多様性を考える上でもう一つ重要なのは、
人の多様性ということです。
多様であると言うことは、同じではないことを認めるということなのです。
皆同じように成長する必要はない、違っていることを価値として考える、
そういう流れの中で、1975年国際障害者年が国連で採択され、
1983年から1992年のリオ・サミットまでの10年間が各国で障害問題に取り組む10年間として定められたのです。
以上が、被災地河口域のことを考えるための前置きです。

さて、津波が被災地沿岸を含む河口域の生態系に
どのような影響をもたらしたのかを考えるには、
そもそも河口域というところがどんなところかをしっておかなくてはなりません。
ご存じのように川には、上流域、中流域、そして下流域である河口があります。
もしその川に固有種がいるとすれば、棲んでいるのは上流域です。
上流域から川が流れて河畔林ができ、土砂が堆積し、
魚が隠れたり卵を産み付けたりしやすい場所のある中流域に来ると、魚の種類が一番多くなります。
では河口域は、と考えると、そこは最もヒトの手が加わっているところです。
なぜかといえば、海に注ぐ河口域を利用してヒトは生活や産業を営むからです。
ですから、河口域の再生のためには、
川自身の特徴とともに川が地域においてどう利用されているのかを考えることがとても重要になります。
河口域自身は海とつながっていますから、
慌てなくても魚が汽水域を行き来するように川の流れが海と行き来しながらいつか元に戻ります。

ですから、たいせつなのは、交通の要路だったり、
水産業の拠点だったり、
その地域の生活や産業の中で河口域の在り方を考えるという事なのだと思います。
また、河口域はそんな風に人の手が一番加わっていて、
魚も放流されますし、養殖も盛んです。
言ってみれば川の状態としては大変特殊と言えます。
そんな風に人の出入りが多いので、生態学からすれば、
なかなか調査の対象にならないということがあります。
もちろん、たまたま長良川は河口堰問題があって調査が進みました。
淀川で言えば、巨椋池の干拓、太閤堤などの歴史が文化的資料としての価値を残してくれたため
調査が進むということがありました。

そんなわけで河口域は必ず回復します。
ですが、中には、川の持っている容量そのものが
震災のために失われてしまった川があります。
そういう川の河口域については、
逆に海の生産を助けるためにも手当をしなければならない。
要するに地域の復興とおなじことです。
河口を一律に見てはいけないということ、
そしてどんな河口にしたいのかということ、
鮭を戻したいのか、鮭が戻らなくていいのか、カキの養殖をするのか、
ホタルの川にしたいのか、用水をひきたいのか。
環境問題に取り組む人は、おとぎ話を語るのではなく、
工学のこと、生物のこと、そして人が生きてきた歴史を知らなければならないとおもいます。

さて、焼き畑農業では、一年目はソバを植えます。
二年目は黄色のヒエかアワを、三年目はゴマを植える。
耕しません。
そんな風にして焼き畑農業は四年でつぎの場所に移ります。
もしコメを作るとなると十二倍のエネルギーを必要とします。
ですがヒトの手を加えないとすると、
その場所は三十年たてばクリやシイの木が生え、里山ができ、薪炭ができる。
マキを採りたければ三十年ごとに更新しなければなりません。
八十年放っておいたら武蔵野になり、ネズミもイノシシもいなくなります。
そうして四百年たてば大台ヶ原になります。
どうしたいのかをヒトがよくよく考えなくてはなりません。

(以上、お話しを一部まとめてみました。
当日の資料やデータは掲載していません。文責は事務局にあります。)

2011年7月 7日 (木)

震災と環境=私たちは何をめざすのか

東日本大震災による環境への影響と対策、そして新しい社会の創造へ

今年の養成講座は、以前にお知らせしたように、震災対応企画となりました。
最初予定していた企画を急遽取りやめ、改めて準備に入ったのですが、
取材をしたり、現地に出かけたりしながら、企画を考えました。
これからも、日々刻々と復興・復旧の様子は変化していくとおもいます。
必要なのは、知恵と人手と、なんと言ってもお金です。
政治家に落胆せずに、ちゃんと働いて、私たちのお金が正しく使って貰えるように
私たちも、今、知恵を使わなければならないという気分です。

詳しくは、以下のURLでご確認下さい。
環境技術支援センター 養成講座2011 

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■NPO環境技術支援センター

530-0041 大阪市北区天神橋1-17-2 辻ビル302

TEL 06-6357-7611 FAX 06-6357-7612

メール:kouza@scet.info

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2011年6月10日 (金)

今年度の講座は震災から

長い間、お待たせしています。

内容を全部発表したいのですが、

NPOの総会で決定してから発表するというのが、順序というものなのだそうです。

で、およその日と内容をお話しすると、次のようになります。

いつもなら、5月の頃には講座を始めるのですが、

今回は、「震災」のことを抜きにはなにもできないと考えましたので、

関西にいる我々が、震災とそこからの復興について

どう語り、考え、動くことができるかを探ってまいりました。

今だって手探りですが、いくつかの入口を見つけつつあります。

9月5日に、環境技術学会の大会で、「震災セッション」があります。

そこでも、色々な意見や発表、質問が出るでしょうが、

それも踏まえて、修正しながら、次のような内容で

だいたい進めていきたいと思います。

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10月8日 震災と生態系
(1) 東日本大震災の概要−地理的地質学的視点から
(2) 陸水系の生態系への影響

11月12日 震災と産業
(1) 農業・畜産業への影響と対策 
(2) 水産業への影響と対策(海域と合わせて)

12月10日 震災と生活
(1) 上下水道への影響と対策 
(2) 廃棄物対策

1月21日 震災とエネルギー
(1) 住まいや交通への影響と対策 
(2) 自然エネルギー(太陽光、地熱など)の活用
(3) 再生エネルギー(バイオマスなど)の活用

2月11日又は25日 
(1) 原子力と大気汚染
(2) 講座のまとめ

だいたいですが、以上のような感じでまとまりそうです。
但し、事態は流動的、かつ長期的で、フットワークよく
対応していきたいと考えていますので、
皆さんからもぜひいろいろな情報や意見をいただければと
心から思っています。

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2011年5月16日 (月)

東日本大震災への対応と養成講座について

2011年度養成講座の震災対応についての声明
2011年3月11日に起きた「東日本大震災」はわが国に未曾有の爪痕を残しました。
            と,過去形でこのことを語ることができる日は,いつになったら来るのでしょうか。
            地震や余震による地盤沈下と建物倒壊,大津波による街の破壊,原子力発電所事故による放射性物質の飛散。
            これら凄惨な現状を直接目の当たりにし,被害から生き残った方々の経験を,
            直接の被害に遭わなかった者が想像することは決してかなわないに違いありません。
            しかし,だからといって,対岸の火事のように座して鎮火を待つだけでは,
            決して心の平安は訪れることはありません。
            
            それでは何ができるのでしょうか。
            まずは,被害の大きさを客観視し,生活の基盤として必要な要件は何であるのか,
            産業の復興にはどのような道筋が考えられるのか,
            国土と生態系はいかなる回復を目指せばいいのか,
            そんなことを考えることから始めたいと思います。
            そして,そのために環境技術がどのように関わることができるのか
            市民のひとりとして意見を持ちたいと思います。
            今日の市民生活に環境というキーワードが必須であるように,
            環境と震災対応は切り離すことができないものになるでしょう。
            
            そのため,本年度の環境技術指導者養成講座は,予定されていた講座をいったん全て白紙に戻し,
            震災対応に軸足を置いて講座の再構成を行うことにしました。
            9月に開催される環境技術学会大会では震災セッションが設けられる予定です。
            養成講座ではそのセッションを皮切りに,
            環境技術学会と協力体制を組みながら再構成された環境技術指導者養成講座を開催することを計画しています。
            どうか,現状をご理解の上,ご支援とご協力をお願い申し上げます。

            
            また、すでに予定をしている、6月11日の見学会を、環境技術学会の行事として実施します。
            養成講座会員の皆様には、特別に学会会員の参加費でご参加いただくように考えていますので、
            ふるってご参加下さい。参加申込と、ご案内は学会のホームページをご覧下さい。

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NPO環境技術支援センター

HOME: http://www.scet.info/

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2011年3月24日 (木)

環境技術指導者 養成講座のご案内 第2弾

いよいよ、5月28日から始まります。
みなさんのお申し込みをお待ちしています。
会場は、大阪府環境情報プラザです。
午前10時の開始です。

★会場案内図、次のURLをクリックして下さい。

JR森ノ宮、地下鉄森ノ宮の駅から、歩いて5分ほどです。
http://www.epcc.pref.osaka.jp/center/plaza/
〒537-0025大阪市東成区中道1丁目3-62
                         tel:06-6972-6215

第1回
 1.10:30-12:00 万葉集と持続可能な資源… (講師) 大阪産業大学 浅井伸一さん
 2.13:00-14:30 資源の循環と環境… (講師)名古屋大学 辻本哲郎さん

 3.14:40-16:10 イスラム世界の「ゆとろぎ」と資源… (講師)依頼中 

第2回 エクスカーション 10:00-15:00
 4.廃棄物処理場-舞洲工場と夢洲処分場を見学します。
   ※スケジュールは第1回の時にお知らせします。

第3回
 5.原子力とレアアース
 6.水資源開発とダム
 7.温泉の話と地熱の活用

第4回
 8.土壌バクテリアと資源
 9.熱帯森林の多様性保全
 10.発酵が資源を持続させる

第5回 エクスカーション
 11.赤穂旧水道:兵庫県の赤穂に出かけ旧水道の跡や歴史を見学します。

第6回
 12.環境資源として大気環境
 13.香りを資源と考えれば

★くわしいことは、ホームページでご覧下さい。

お申し込みは、NPO環境技術支援センターの 
kouza@scet.info までお願いいたします。
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530-0041 大阪市北区天神橋1-17-2 辻ビル302
TEL 06-6357-7611 FAX 06-6357-7612

HOME: http://www.scet.info/

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2011年2月 9日 (水)

養成講座のご案内のチラシです

環境技術指導者養成講座の今年のチラシ、第一弾ができました。

今年のテーマは、[次代につなぐ持続可能な資源の活用]です。

ホームページ http://www.scet.info/ をご覧下さい。

講師や他の色々詳しいことがきまれば、第二版、第三版と改訂版を出していきます。
皆さんも皆さんのお仲間にもぜひご紹介下さい。
★チラシは、PDFで掲載していますので、プリントをお願いいたします。

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2011年1月27日 (木)

2011年度 環境技術指導者養成講座

今年のテーマが決まりました。
「次代へつなぐ持続可能な資源の活用」です。
サブテーマは、生きることと環境です。
プログラムをUPしましたが、
会場や、時間割、講師など、調整中です。

順次決まり次第更新して参ります。

時々アクセスしていただければ。→ ホームページ

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2011年1月20日 (木)

環境資源

今年始める「環境技術指導者養成講座」について、とりあえずのお知らせです。
大まかに言えば、テーマは、環境資源について考える、ということです。
資源と言っても、直接、食料になる動植物や、燃料になる木材や石炭のことばかりではありません。
エネルギーを生み出す水も、温泉や地熱も土、土壌も、バクテリアも・・・。
環境技術には、公害防止のための技術もあれば、資源を活かすための技術もあります。
今年の講座では、その資源を活用するための技術に注目したいと考えています。
かつて、色々な地域にあった資源を利用するために色々な環境技術が生み出されてきました。

私たちの生活を支える命の水、交通、食料の保存、品種改良、エネルギー・・・。

受講生のみなさんと一緒に、埋もれている環境技術の発掘調査をしようと考えています。

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2010年11月22日 (月)

11.20 最後の講義後、受講生からの感想

今年度の講義が何とか無事終了しました。
受講生の方々から養成講座がどうあってほしいか、
ご意見やご希望をお話しいただきました。
受講生と言っても、皆さん一人前の仕事師なわけで、
たまたま、この講座の役割分担上、生徒と呼んでいるだけなのですが・・・。

その受講生の主な意見をまとめてみました。
取り組めるところから取り組んでいきたいと考えています。
したいことは山々なれど、手弁当なので資金作りも考えねば。

[皆さんの意見]
・関西近郊に居住しない人たちのためにネットなどによる講座の配信をしてほしい。
・養成講座で学んだことを活かすため、ボランティアの仕組みを構築してほしい。

  →その後の委員会では、関西域外で人集めなどをして、講座内容の要望を聞き、関西域外で講座・セミナーを開催するという意見が出ました。
・受講生らで話し合うワークショップを講座内で開いてほしい。できればワークショップで受講生らで実施する活動を決めていきたい。
 →講義受講→ワークショップ→活動内容策定→ボランティア活動・社会活動の実施という仕組みを作ることは、NPOの当初からの目的です。
・水環境分野のエクスカーションを実施してほしい。
 →来年度、木津川のエクスカーション開催予定しています。来年度のテーマの中にどう位置づけるか検討中です。

・以前から環境に興味を持っていた。初回に違った分野からの環境の講義は勉強になった。特に初日の「環境と哲学」は今までと異なった視点から 指摘され、自分の知識が浅かったことがわかった。刺激になった。
 →本講座では、環境を学ぶということを、「よく生きる」ということだと考えています。よく生きるためによく考える機会を持ちたいと、この講義を設けました。

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